海外にいる留学生は、日本の学生と比べて就職活動の情報が不足しがち。 |
キャリアアドバイザー阿久津 大輔 |


日本の学生は、大学3年生(大学院1年)の10〜11月頃より就職活動を意識し始め、12月〜3月には説明会へ参加したり、企業へのエントリー(応募)を行います。
大学4年生(大学院2年)の4月には面接が本格的にスタートし、この期間を企業も「採用の第一回戦」と位置付けています。
そして多くの企業が、5月後半〜9月にかけて採用の第二回戦を行います。
但し、採用スケジュール・時期、また採用方法は企業によってさまざま。
海外の大学へ通う留学生の就職活動においては、留学先ごとに就職活動のパターンが異なってきますが、事前の準備を行っておくことでチャンスロスを防ぐことも可能です。
希望の企業が決まっていれば、その企業の採用スケジュールを把握しておくこと。
また、決まっていない人も日本での一般的な採用スケジュールを把握しておくと、自分なりの就職活動スケジュールが立てやすいです。


企業の採用スケジュールを把握したら、卒業する時期、就職活動ができる一時帰国や完全帰国の時期、入社可能な時期の予定を立てておきましょう。この時期を決めることが、就職活動の全体像をつかむ上でとても重要です。この時期が決まれば、そのタイミングにあわせて自己分析、業界・企業研究、応募準備などの時期もわかってきます。なお、企業の選考には日本での滞在中に、最低1ヶ月はかかると想定して、余裕を持った計画を立てるとよいでしょう。

スケジュールが分かったら、いよいよ就職活動スタート。
準備することは意外とたくさんあります。特に自己分析や業界・企業研究などはじっくり時間をかけて行うのが良いでしょう。
(詳しくは、自己分析のポイント 業界研究のコツ ご参照)

面接がうまくいき、いよいよ企業から内定をもらう段階では、難しい問題がつきものです。最も重要なのは、「内定」かどうかの確認。「合格です」は内定ではありません。「つぎは内定」も内定ではありません。できれば、内定通知書を書面でもらうとよいでしょう。
新卒の場合、複数の企業に応募するのは当たり前ですので、内定を複数もらうことがあります。特に問題はありませんので、積極的に就職活動を行いましょう。
ただし、内定には返答期限があります。期限までに内定承諾をする必要があります。内定承諾とは、内定をいただいた会社に決定して入社しますという意思表示です。複数の企業に内定承諾することはできませんので、期限までにどの企業に入社するのかを決定しましょう。
なお、内定承諾後のキャンセルは企業に多大な迷惑をかけるばかりでなく、ご自分の印象が悪くなってしまいますので、慎重に承諾しましょう。

日本で働く場合、ほとんどの採用担当者は日本人です。一緒に働く同僚もほとんどが日本人。そして取引先の多くも日本人です。日本のマナーを知っておくことは、社会人になるにあたって重要な要素です。時間の概念、約束を守ること、尊敬語、謙譲語、丁寧語の使い分けなどの言葉づかい、身だしなみ、座席の座り方、名刺の受け方、挨拶など、細かいことですが、ひととおりおさらいしておきましょう。