海外にいる留学生は、日本の学生と比べて就職活動の情報が不足しがち。 |
リクルーティングアドバイザー岡部 麻美 |
日本とは全く異なる環境で培える国際感覚、若くして海外へ出ると決めた決断力、留学をした行動力、卒業までした遂行力、それらの経験から出てくるたくさんの発想が、その企業の活力になると期待しています。
文化の異なる人々との交流で磨かれた社交性、前向きに取り組む積極姿勢、高い意欲や素直さ、指示を待つだけではなく自主的に動ける力などが、その企業での“新しい原動力”となることを期待しています。
企業のグローバル化に伴い、英語の読み書き、コミュニケーション力、また英語以外の言語力などが重視され、その企業での言語面でのスペシャリストとして期待しています。
Eメールや電話での交渉、海外取引先との関係構築などに語学が活かせる企業もあります。一般的な目安としてTOEIC800点以上あると上級といえるでしょう。
日本のマナーがしっかりしている、明るい、ハキハキとしている、相手の話を良く聞き、目を見て会話ができる、結論から簡潔に話ができる(論理性)、意欲や熱意を伝えられる人。
挨拶がない、元気がない、目を見て会話をしない、話の結論がわからない、自分の話だけしている、話を聞かない、質問と違った回答が帰ってくる、話の一貫性がない、志望動機や意欲があいまいな人。
1回の面接時間は30分から1時間。この中で留学生の仕事ぶりや人物を深く理解することは、採用のプロでも難しい。書類選考が通過し、適性検査(SPIなど)を通過していれば、採用評価のポイントは意外にも表面的な部分が多いのです。
「ポテンシャルを感じるけど、本当にうちを志望しているか伝わってこない」
留学生の能力に期待をしつつも、本当にその企業に入りたい意欲が伝わってこなかったなど、応募書類や面接での準備不足がマイナスの印象を与えてしまった例です。
「なぜ留学したのか、なぜ日本で就職を考えているのかわからない」
留学生には必ずといっていいほど聞かれる質問です。留学をしたということには必ず理由があるはずです。
自己分析をしっかり行い、必ず説明できるようにしておきましょう。
「せっかく良い人材だと思ったのに、すぐ留学先に戻ってしまい選考が進まない」
選考は1回の面接で判断がつかないことが多いです。社内で検討したり、他の担当者も面接をしたりと時間がかかります。筆記試験がある場合も多いので、選考には最短でも1ヶ月はかかることを知っておきましょう。
「第一志望といっていたのに、次々と興味が変わっていくから理解ができない」
面接が進む中で、「本当に自分に合った企業・仕事なのか」といった迷いや友人・家族の助言、面接の感触などで就職活動開始の頃と考えが変わってくる留学生が多くいます。事前にしっかりと自己分析を行い、将来何がしたいのか、どんなことができるのかを把握しておきましょう。
「結局、採用してよいのか判断のつけようがない」
合格でも不合格でもないのに、採用見送りとなるケースが多々あります。受けている企業の事業内容を全く知らずに応募したり、とりあえず応募して面接を受ける学生。自己PRや志望動機など、全く面接対策をしないで面接に臨む学生・・・
社会人としての挨拶や時間のルーズさ、話し方、日本語の書き方が幼すぎる、など問題はさまざま。
これらは、採用担当者からいただいたコメントの一部です。
どれも、事前準備の不足感や少し気を遣えば気にならないようなこと。そんなことで不合格になるのは非常にもったいないことです。学校生活で忙しいかもしれませんが、就職活動の準備はしっかりと行ないましょう。